【学術論文公開】当社代表取締役 根本直人共著の総説がPEDS誌に掲載

【学術論文公開】当社代表取締役 根本直人共著の総説がPEDS誌に掲載されました!

このたび、当社代表取締役である根本直人、および科学技術顧問である寺井琢也准教授(東京大学 大学院理学系研究科)が執筆に参加いたしました総説論文が、国際学術誌『Protein Engineering, Design and Selection(PEDS)』にて公開されましたのでお知らせいたします。

本論文は、東京大学理学研究科教授であり、PEDSのEditor-in-ChiefであるRobert. E. Campbell博士がまとめたもので、タンパク質工学分野の第一線で活躍する世界各国の研究者らが共同執筆しています。タンパク質工学の歴史的発展から最新の技術革新(AI・機械学習の活用等)、今後の展望までを網羅的にまとめたステータスレポート(総説)です。

■ 掲載論文の概要

  • タイトル: Protein engineering: status report
  • 掲載誌: Protein Engineering, Design and Selection(Oxford University Press)
  • 著者: Hui-wang Ai, Frances H. Arnold, 寺井琢也(当社科学技術顧問), 根本直人(当社代表取締役) 他多数

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本総説の中で、根本直人および寺井琢也准教授は「In vitro display(インビトロディスプレイ技術)」に関する執筆を担当いたしました。
インビトロディスプレイ技術は、生命の起源や分子進化の研究に由来し、「遺伝子(Genotype)」と「タンパク質(Phenotype)」を物理的に結びつけることで、試験管内で目的の分子を選択・進化させる革新的な手法です。1985年に登場したファージディスプレイ技術(2018年ノーベル化学賞)は抗体医薬の発展に大きく貢献しましたが、宿主細胞を用いるためライブラリサイズ(多様性)に制限がありました。
これに対し、1990年代に開発されたリボソームディスプレイやmRNAディスプレイなどの無細胞(Cell-free)翻訳システムを利用する技術は、細胞の制約を受けないため、1013-1014という極めて巨大なライブラリを扱うことを可能にしました。現在では、化学的・生物学的安定性を向上させた「cDNAディスプレイ」や、特殊アミノ酸を取り込める「RAPIDシステム」などの派生技術へと進化を遂げています。
これらの技術は、特殊アミノ酸を含む環状ペプチドをはじめとする次世代の中分子医薬品の開発、抗体エピトープマッピング、新規酵素の探索・最適化など幅広い領域に応用されています。さらに近年では、無細胞系で大規模なポリペプチドデータを直接取得・評価できる特性から、AIや機械学習といったデータサイエンスとの融合によるさらなる飛躍が期待されています。

当社は今後も最先端の分子ディスプレイ技術・進化分子工学の強みを活かし、革新的な技術開発や創薬支援・事業展開を推進してまいります。

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